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添加物まみれ食品の恐怖 By 豊岡倫郎 氏 2020-6-28

1.体を汚染する化学物質

今、我々はいろいろな加工食品を買って食べている。一定の安全面の規制がされているとはいえ、そんな中には化学合成された添加物がてんこ盛りされている。今回は、身近な食品添加物の安全性について検証する。

2.食品添加物とは

食品衛生法によって、使用できる添加物、品質や使用量、食品への表示のルールが定められている。食品添加物は4種類に分けられていて、令和元年6月現在では、指定添加物が463点、既存添加物が365点、天然香料が約600点、一般飲食物添加物が約100点が認定されている。

3.主な化学合成食品添加物の役割と種類

食品に甘味を与える甘味料。食品の色調を調節する着色料。カビや細菌の繁殖を抑えて、保存性を良くし、中毒を予防する保存料。食品に粘り気を与えて、分離を防止し、安定性を向上させる増粘剤、安定剤や糊剤。油脂などの酸化を防ぎ、保存性を良くする酸化防止剤。ハムやソーセージなどの色調、風味を改善する発色剤。食品を白くきれいにする漂白剤。柑橘類などのカビの発生を防止する防カビ剤。パンのイーストの発酵を良くするイーストフード。食品に香りを付けて、おいしさを増す香料。食品に酸味を与える酸味料。食品にうま味などを与え、味を調える調味料。水と油を均一に混ぜ合わせる乳化剤。食品の酸性とアルカリ性の度合いを調節し、品質を良くするペーハー調整剤。ケーキなどをふっくらさせ、ソフトにする膨張剤。栄養素を強化する栄養強化剤など沢山ある。これらの添加物は、我々の健康に害を及ぼさないのだろうか。安い、簡単、便利、早い、美しい、口当たりが良いと、安易に飛びつくのは如何なものか。

4.実態が解からない「一括表示」とは

一括表示とは、何種類もの物質の添加物をまとめて一括表示できるルールがある。これに該当する物には、イーストフード、調味料、香料、酵素、軟化剤、乳化剤、PH調整剤、膨張剤、凝固剤、光沢剤など14グループが一括表示を許可されている。

この制度の問題点は、例えばイーストフードにはじつに16種類の合成化合物があり、どんな種類のものが、どれだけ使用されているか不明だし、調味料については、調味料(アミノ酸等)と表示されていても、グルタミン酸ナトリュウム、アラニン、グリシン、アスパラギン酸などいろいろ問題のある合成化合物が使われていても判らない。PH調整剤にしても、天然には存在しないものが使われていたり、乳化剤にしても、パンやお菓子の保存中の食感を良くするために使われているが、どんな種類のものがどれだけ使われているか全く判らない。

5.食品添加物の危険性

食品添加物の毒性として指摘されていることは、●慢性毒性で、肝臓や腎臓その他の臓器や組織の細胞に影響し、機能低下させる。●発がん性で、遺伝子に傷をつけ、突然変異を起こさせて、細胞をガン化させる。●催奇形性で、胎児に作用して先天性障害をもたらす。●ホルモン攪乱でいわゆる環境ホルモンと言われているが、内分泌かく乱物質として悪作用を及ぼす。

そもそも動植物以外の化学物質をあれこれ化学的に合成したものは、自然の産物である人間にとっては異物である。そんなものが体内に入ってくれば、体内では異常反応したり、生命活動に悪い影響を及ぼすのは当然である。

これらの食品添加物が盛んに使われだしてから、歴史が浅く、明確にその影響を実証できない面が多々ある。今、若年層にガン、難病、奇病が多発しているのと無関係と言えるのだろうか。

特に問題なのは、二つ以上の添加物が体内で反応すると毒性を帯びるものがあっても、膨大な組み合わせとなるため、安全性を検証できないのが実情である。

6.極力避けたい主な加工食品の数々

  • ハム、ソーセージなどの加工肉・・・多種の添加物が含まれていて、発ガン性があるとWHO(世界保健機構)が発表している。
  • マーガリン、ショートニング、フアットスプレッド・・・トランス脂肪酸が含まれていて、動脈硬化、心臓病、ぜんそく、アレルギー疾患が懸念されて、欧米では使用が規制されている。パン、クッキー、揚げ物に使用されている。
  • 亜硝酸ナトリュウム・・・食肉のアミンと反応して、ニトロソアミンという発がん性物質に変わる。大腸がんの可能性ありと、WHOが発表している。
  • ソルビン酸・・・保存料として広く食品に使用。発ガン、免疫障害、発育不全等のリスク。
  • 安息香酸ナトリュウム・・・保存料として使用。発ガン、白血病、神経障害、めまいのリスク。清涼飲料水、栄養ドリンクに使用されている。
  • 調味料(アミノ酸等)・・・うまみ成分として加工食品全般に使用。神経細胞を破壊し、知能障害、認知症、うつ病、めまい、不眠症、多動性障害のリスク。
  • 人工甘味料・・・スクラロース、アスパルテームなどが使用されている。味覚障害、免疫力低下、発ガン性、肝臓障害などのリスク。お菓子、パン、清涼飲料水など広範囲に使用。
  • 着色料、発色剤・・・お菓子、練りもの、パンなど広範囲に使用。発ガン性のリスク。

7.食品添加物から身を守るには

  • インスタントやレトルト食品、加工食品を買わず、外食しない。おにぎりや弁当も買わない。
  • パッケージの食品表示欄を見て、疑わしい添加物が使われているものは買わない。
  • 玄米、魚、野菜、海藻を中心とした少食にして、口から入る絶対量を減らす。
  • 食物繊維を多く摂ることによって、便と共に排泄する。水分を補給し、便秘しない。
  • よく咀嚼することによって、毒性を中和する。
  • 料理は身土不二の新鮮な魚や野菜を買ってきて、家庭で手造りする。パンは自家製にする。

7.食品添加物の一番の問題点

  • 長年、人工の添加物の多い食品を食べていると、味覚が慣らされて麻痺してくる。本当の自然な食べ物の味が分からなくなり、加工食品の中毒に陥る。
  • 添加物の多い食品は生命力がなくて、しかも体内に活性酸素を発生させるし、ビタミンやミネラルの不足や、胃腸や肝臓障害など万病の元となる。
  • 日本人は1日に約10㌘の食品添加物を摂取しているという。年間に4㌔にもなる。

8.まとめ

1)子供は食べ物を選択できない。自然界にない化学合成品の塊のような加工食品やお菓子、飲み物を摂取させて、可愛いお子さんがこれから百歳まで生きられると、思いますか。

2)体の危機管理は食べ物の吟味から始めよう。能天気では済まされない。

おわり

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