暑さが本格化するこれからの季節。熱中症対策として欠かせないのが、日常的な水分補給であり、中でもおすすめなのが「柿茶1リットル+水1リットル」の習慣です。ただし、合計2リットルの水分をどのように飲むかが、健康づくりや熱中症予防の重要なカギとなります。今回は、体にしっかり吸収させるための「点滴飲み」のポイントをご紹介します。
1.水分補給のメリット
私たちの体は1日に約2.5リットルもの水分を、汗や尿、便、そして皮膚からの蒸発によって失っています。水分は単なるのどの渇きを癒すものではなく、体のあらゆる機能を支える役割があります。
水分がもたらす体への効果
- 血液をサラサラにして、血流を改善
- 細胞に酸素や栄養を届け、体の機能を活性化
- 汗や尿の排出を促し、老廃物をデトックス
- 体温調節や覚醒作用で、日中のパフォーマンスをサポート
- アンチエイジング(若々しさの維持)にも役立つ
水分が不足すると、血液がドロドロになって血栓ができやすくなったり、胃液や膵液といった消化液の分泌も低下し、内臓機能のパフォーマンスも落ちてしまいます。
2.効果的に水分を吸収できる「点滴飲み」とは?
「点滴飲み」とは、名前の通り点滴のように少量ずつ水分を補給する方法のことです。
身体が水分を一度に吸収できる量は、200〜250mLでありコップ1杯分程度です。そのため、一度にたくさん飲んでも吸収しきれず、せっかくの水分が尿として排出される「水利尿」が起きてしまいます。
また、熱中症による脱水は当日だけの問題と思われがちですが、実は数日前からの軽い脱水の蓄積が原因になることもあります。そのため、普段から水分を点滴飲みし、水分を貯金しておくことが熱中症予防として重要なのです。
また、発汗によってナトリウムやマグネシウムなどのミネラルも同時に失われます。 マグネシウムが不足すると、こむら返りや筋肉のけいれんが起こりやすくなるため、 水分とあわせてミネラルも意識的にとることがポイントです。
3.点滴飲みを習慣化するポイント
水分補給は「のどが渇いた」と感じてからでは遅く、渇きを感じる前に少しずつ飲むことが理想です。 下記のようにタイミングを決めておくと、柿茶1リットル+水1リットルが無理なく続けやすくなります。
- 起床後
- 朝8時ごろ
- 午前10時
- 昼食時
- 午後2時
- 午後4時
- 夕食時
- 入浴前
- 入浴後
- 就寝前
とくに就寝前・起床時の水分補給は、心筋梗塞や脳梗塞の予防にもつながると言われています。
まとめ
水分補給は、熱中症対策はもちろん、健康や日々のパフォーマンスを支える土台となる習慣です。こまめに少量ずつ飲む「点滴飲み」は、体に水分をしっかりと吸収させるために効果的な方法です。1日あたり柿茶1リットルを目安に、失われがちなミネラルも一緒に補うことで、夏の体調管理を適切に行うことができるでしょう。柿茶本舗の柿茶なら、汗で失われたカリウム・カルシウム・マグネシウムの補給にも役立ちます。上手な水分補給で、暑さに負けない体づくりを行いましょう。
社会医療法人 松藤会 入江病院「水分補給のポイント―後編―」
徳洲会健康保険組合「不調を防ぐ「水の正しい撮り方」