日本では、約3,000万人もの人が「脂質異常症」といわれており、4人に1人が「ドロドロ血液」という計算になります。特に男性は40代から、女性は50代から増える傾向があり、生活習慣病の大きな要因として注目されています。今回は、ドロドロ血液が体に与える影響や、美容面でのデメリット、セルフチェック方法、そしてサラサラ血液を目指すための食生活や水分補給のポイントをまとめました。
1.血液ドロドロ度チェック
以下のチェックリストで、自分の血液状態を振り返ってみましょう。
☑いわし、さば、さんまなどの青魚が苦手
☑納豆や豆腐などはあまり食べない
☑近い距離でも、つい車で移動してしまう
☑朝起きても疲れが抜けず、だるい
☑手足がだるく、全身が疲れやすい
☑肌が荒れていて、くすみがちである
☑髪がパサパサしていてツヤが無い
2.ドロドロ血液が良くない理由
かつて日本人は魚を多く食べる習慣があり、DHAやEPAの摂取量が豊富で、いわば「血液サラサラ」の状態とされていました。しかし近年は魚の摂取量が減少し、肉類の摂取が増加。それに伴い、中性脂肪やコレステロール値が高まり、血液がドロドロになりやすくなっています。
また、脂肪の多い食事だけでなく、甘いものの摂りすぎ、タバコ、飲酒、ストレス、睡眠不足、過労など、現代人の生活習慣のさまざまな要因が血液をドロドロにします。
ドロドロ血液とは、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールが過剰に増えて血液の粘度が高まっている状態のことです。血液がドロドロになり流れにくくなると血圧が上がり、血栓もできやすくなります。さらに、血流が悪くなることで修復や代謝が上手くいかず、疲れが残りやすくなってしまいます。
3.ドロドロ血液は美容にも悪影響
健康だけでなく、美容の面でもドロドロ血液は大敵です。血液がサラサラで血行が良い状態であれば、酸素と栄養素がスムーズに肌細胞に届き、新陳代謝が促進されます。その結果、ターンオーバーが安定し、透明感やハリのある若々しい肌を保ちやすくなります。
一方で血行が悪くなると、必要な酸素や栄養が届かなくなり、新陳代謝が滞ります。その結果、くすみや乾燥、小じわが目立ちやすくなり、疲れて見える肌印象に。血液の状態は、体の中だけでなく肌の美しさにも直結しているのです。
4.食事で血液をサラサラに
血液をサラサラにする食品は、一つに偏らずバランスよく摂ることが大切です。
1. 納豆
ナットウキナーゼが血栓を溶かし、ビタミンB群が脂肪代謝を促進します。
2. お酢・梅干し
クエン酸が血流を良くし、糖質の燃焼を促して肥満を防ぎます。
3. 青魚(いわし・サバ・サンマなど)
DHAは赤血球の柔軟性を高め、EPAは血栓を防ぎ血流改善に効果的。刺身で食べると効率よく摂取できます。
4. 昆布・わかめ
食物繊維が豊富で、特にぬめり成分である「アルギン酸」がコレステロールを体外へ排出します。
5. カボチャ・ナッツ類・柿の葉
強い抗酸化作用のあるビタミンEが動脈硬化を防ぎます。
6. 生野菜
ビタミン・ミネラルが豊富。サラダには天然塩を少量加えると、体液に近いバランスで摂取できます。
7. りんご・ブロッコリー・柿の葉
ポリフェノール「ケルセチン」が血液をサラサラにし、血管を丈夫に保ちます。
5.水分補給の大切さ
血液の流れを良くするために、欠かせないのが水分補給です。水分不足は血液を濃くし、流れを滞らせる原因になります。特に夏は、汗や冷房で想像以上に水分が奪われています。
水をしっかり飲むことで老廃物の排出が促され、血液もサラサラに。柿茶1リットル+水1リットルを目安に、こまめに摂ることが大切です。
6.まとめ
ドロドロ血液は、健康だけでなく美容にも影響を与えます。魚や大豆製品、野菜などを意識して摂ること、水分補給を欠かさず行うことで、サラサラな血液を目指しましょう。
毎日の食習慣がサラサラ血液をつくり、健やかな体や若々しい印象につながります。今日からできることをぜひ取り入れてみてください。
参考:
十日町市中魚沼郡医師会 「夏のドロドロ血液について」
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「水は1日どれくらい飲めば良いか」
一般社団法人大阪府医師会 げんき情報「脂質異常症」
全国健康保険協会協会けんぽ「血液をサラサラに!」