柿茶を淹れるとき、硬水と軟水、どちらを使うのが良いのか迷われたことはありませんか。
「軟水の方が美味しい?」「硬水の方がミネラルがとれる?」など、水の違いは気になるポイントです。
ここでは、硬水・軟水それぞれの特徴を整理したうえで、柿茶に適している水についてご紹介します。
1.硬度とは?
水の「硬度」とは、主にカルシウムやマグネシウムといったミネラル分がどれくらい入っているか表した指標です。硬度が低い水を「軟水」、高い水を「硬水」と呼びます。
水の硬度は国や文献によって分類基準が異なりますが、日本国内では一般的に硬度100mg/L以下を軟水としています。なお、日本の水道水は法令により300mg/L以下に設定されており、水質管理目標としてはおいしさの指標として10〜100mg/Lが目安とされています。
2.硬水のメリットとデメリット
ミネラルが豊富な硬水は、健康面でのメリットが注目される一方、飲みにくさを感じる人もいます。硬水の特徴をメリット・デメリットの両面から見ていきましょう。
硬水のメリット
外国産のペットボトルなどで販売されている硬水には、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが多く含まれています。これらは、骨や歯の健康を支える働きが期待されるほか、マグネシウムは便通をサポートする栄養素としても知られています。
特に高齢になると食事量が減り、ミネラル摂取量が不足しがちです。硬水は、日常の水分補給からミネラルを補える点が特徴といえるでしょう。
硬水のデメリット
一方で、硬水は独特のクセや苦味を感じやすい水です。日本人は長年軟水に親しんできたため、体質によっては胃腸に負担を感じることもあります。そのため、消化器官が弱い方や赤ちゃんには、あまり適さないとされています。
3.軟水のメリット・デメリット
日本人にとってなじみ深い軟水は、飲みやすさが大きな特徴です。日常使いの水として選ばれている理由と、メリット・デメリットを確認しましょう。
軟水のメリット
軟水の最大のメリットは、口当たりがまろやかで飲みやすいことです。カルシウムやマグネシウムの含有量が少ないため、後味が残りにくく、さっぱりとした飲み口になります。
日本は地形の特性から軟水が多く、私たちが普段使っている水道水も軟水であり、幼少期から慣れ親しんだ味といえます。内臓への負担が少なく、赤ちゃんにも使いやすい点も安心材料といえるでしょう。
軟水のデメリット
一方、軟水はミネラル含有量が少ないため、カルシウムやマグネシウムの補給源としては不十分です。ミネラル摂取を意識する場合は、食事や他の飲料で補う必要があります。
4.柿茶は硬水・軟水どちらが良い?
では、柿茶を淹れる場合には、どちらの水が適しているのでしょうか。味や成分の観点から見ると、柿茶を淹れる水としておすすめなのは、「軟水」です。
硬水では、柿の葉に含まれる有用成分が溶け出しにくくなることがあります。また、硬水でお茶を淹れると、時間の経過とともに表面に薄い膜状の「にごり」が生じることがあります。
これは、柿茶に含まれるポリフェノールと、硬水中のカルシウムなどが反応して起こる現象です。このにごりは見た目だけでなく、味や香りを損なう原因にもなります。
どうしても硬水を使う場合は、カルシウム濃度の低い水を選ぶか、一度沸騰させ、少し置いてからティーバッグを入れるといった工夫で、にごりを抑えやすくなります。
日本の水道水は軟水のため、そのまま水道水を使うのがおすすめです。ペットボトルなど市販のミネラルウォーターを使用する場合は、ラベルを確認して軟水かどうかを確認しましょう。硬度100mg/L以下が軟水の目安です。
5.まとめ
柿茶を淹れる際は、軟水を選ぶことで、味わいと成分の引き出しやすさの両方を保つことができます。水道水や軟水のミネラルウォーターを使うと安心です。
柿の葉自体にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれていますので、日常の水分補給としてミネラルを補うことができます。
硬水を取り入れたい場合は、柿茶とは別のタイミングで、飲み水として取り入れるのがおすすめです。
目的に応じて水を使い分け、毎日の水分補給を心地よく続けていきましょう。
参考:東京都水道局「水の硬度」
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部「あなたの水道水、「硬さ」調べました~ 日本全国水道水の硬度分布 ~」



