▼【柿茶本舗ブログ】

柿の葉と柿渋の効果の違いは?

柿の葉と合わせて、「柿渋」や「柿渋タンニン」という言葉を耳にしたことがある方も多いかもしれません。

どちらも同じ柿の木から生まれるものですが、実は使われる部位も、含まれる成分も、体への働きも大きく異なります。

今回は、混同されやすい「柿の葉」と「柿渋」の違いについて、わかりやすくご紹介します。

1.柿の葉と柿渋の主な違い

大きく分けると、次のような違いがあります。

柿の葉 柿渋
原料 柿の木の葉 未熟な青い渋柿の果実
主な成分 ビタミンC・ポリフェノール・ミネラル 柿タンニン(シブオール)
味・風味 まろやかでやさしい 非常に強い渋み・収れん感
主な用途 飲み物(お茶)・健康習慣 天然塗料・防腐・消臭など

柿の葉

柿の葉は、その名の通り「柿の木の葉」を原料にしています。

柿茶に使われる葉は、多くの場合、柿の実に栄養が送られる前の初夏に収穫されます。この時期の葉は、もっとも栄養をたっぷり蓄えている状態です。

また、柿の渋み成分のもとになる成分は、葉でつくられ、果実へ運ばれていきます。つまり柿の葉は、柿の健康成分の出発点ともいえる存在です。

柿渋

一方、柿渋(かきしぶ)は、未熟な青い渋柿の果実を搾り、発酵・熟成させて作られる液体です。主成分は「柿タンニン(シブオール)」と呼ばれる成分で、非常に強い渋みを持つのが特徴です。

古くから日本では、和傘や漁網、木材などに塗る天然塗料として使われてきました。柿渋は茶褐色〜赤褐色の液体で、製造の過程により独特の発酵臭があります。

2.柿の葉と柿渋の味・風味の違い

柿の葉の味・風味

柿の葉茶は、蒸しや乾燥の工程を経ることで、まろやかでやさしい風味になります。ノンカフェインのため、就寝前のひとときや、妊娠中・授乳中の方、お子さまにも飲みやすいのが特徴です。毎日の水分補給にも取り入れやすいお茶です。

柿渋の味・風味

柿渋は非常に強い渋みがあり、口に含むと口の中がキュッと締まるような強い収れん感があります。これは、高濃度のタンニンがたんぱく質と結びつくためです。

健康飲料として販売されている柿渋は飲みやすく加工されていますが、独特の風味や香りがあります。

3.柿の葉と柿渋の成分・働きの違い

柿の葉の主な成分と働き

柿の葉には、ビタミンCやポリフェノール、ミネラルなどが豊富に含まれています。

  • 抗酸化作用
    ビタミンCやビタミンA・ビタミンEによる抗酸化作用が期待されており、毎日の健康習慣のお茶としても親しまれています。
  • 美容との相性
    柿の葉にはレモンの数倍ともいわれるビタミンCが含まれており、コラーゲン生成や肌の調子を整えることに関心のある方にも人気があります。
  • 柿の葉の抗菌性と食文化
    柿の葉に含まれるタンニンには抗菌作用があるとされており、昔から食品保存にも利用されてきました。代表的なのが「柿の葉すし」です。葉で包むことで乾燥や傷みを防ぎ、保存性を高める工夫として受け継がれてきました。
  • ミネラルを含む健康習慣のお茶として
    柿の葉には、カルシウム・マグネシウム・カリウムなどのミネラル類も含まれています。ケルセチンなどのポリフェノールも豊富で、毎日の食生活の中で続けやすいお茶として人気があります。

柿渋の主な成分と働き

柿渋の主成分である「柿タンニン」は、非常に分子が大きく、強い性質を持っています。

  • 強力な抗菌・防腐作用
    柿渋は、木材や布などに塗ることで耐久性を高める働きがあります。昔から、傘や漁網などに使われてきたのは、この防腐性のためです。
  • 防水・撥水効果
    柿渋を塗った素材は、水をはじきやすくなります。そのため、昔の雨具や漁具にも活用されていました。
  • 消臭・防虫
    現在では、消臭や防虫用途で利用されることもあります。体臭ケア用品などに「柿タンニン配合」と書かれているのを見たことがある方もいるかもしれません。
  • 健康目的での利用
    ごく薄めた柿渋飲料が健康目的に使われているケースもあります。

4.柿のタンニンで便秘や貧血になる?

「柿は便秘になる」「タンニンで貧血になる」と聞いたことがある方も多いかもしれません。

これは、柿の実に含まれる強い渋み成分によるものです。柿渋に含まれるタンニンは分子が大きく、腸内細菌などとくっついてその活動を妨げるため、便秘になると考えられています。

一方、柿の葉に含まれるタンニンは、比較的分子の小さいポリフェノールです。そのため、柿渋のように菌とくっつく作用は低く、タンパク質にも結合しにくいため、毎日のお茶として続けていただきやすいとされています。

また、柿の葉茶のポリフェノールは鉄とくっつきにくい性質があります。それどころか、柿の葉茶に含まれるビタミンCは鉄の吸収をサポートするとされており、鉄分を含む食品と一緒に取り入れるのもよいとされています。

7.まとめ

柿の葉と柿渋は、どちらも同じ柿の木から生まれるものですが、役割や特徴は大きく異なります。

柿の葉は、ビタミンCやポリフェノール、ミネラルなどを含み、毎日の健康習慣として取り入れやすい存在です。やさしい味わいのノンカフェインのお茶として、家族みんなで続けやすいのも魅力のひとつです。

一方、柿渋は強いタンニンを活かし、防腐・防水・消臭など、日本の暮らしを長く支えてきました。

柿渋のもとになる成分は、もともと葉で作られて果実へと運ばれていくため、柿の葉はすべての恵みの根源ともいえる存在です。

【参考】
日本食品科学工学会誌「柿ポリフェノールの機能性
鹿兒島大學農學部學術報告「カキ葉,ガク,幼果に含まれるポリフェノールの経時的変化
静岡県立大学「薬草園歳時記(22)柿 2022年9月

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