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健康へのトビラ2014春号(健康情報誌)

健康へのトビラ2014春01

健康エッセイ -春へのトビラ-
日本人と果物・花 
アメリカに花屋があったが、果物屋はなかった 北川 博敏?

果物も大きな食物繊維である。しかし、世界の先進国では日本人の一人当たり消費量は以前から最低で現在でも少ない。

それは、日本人の果物観が欧米人と違っていたからである。ヨーロッパは緯度が高くて寒い国や夏に雨が降らない国が多く、古くは野菜が不足していたのでビタミンCの給源として果物が重要であった。加えて、ヨーロッパの国土は海が隆起した石灰岩が多く、それが風化した土壌にはカルシウム・マグネシウムなどが多いので、井戸水・水道水に溶け込み、硬水で飲めない。

私は、イギリスに三ケ月滞在したが、やかんで水道水を沸かすと多量の白い沈殿がでるのに驚いた。これは水に溶けていたカルシウム・マグルシウムである。ところが、果物の八~九割は水である。このため果物を水代わりに食べていた。水は生きるためには空気の次に重要なので、果物を安価で大量に供給することが必要であった。

これに対し、日本では野菜の供給が多かったし、良質の井戸水・水道水が飲めた。また、古くは干しガキが最も重要だったこともあって、果物は菓子、つまり嗜好品とされてきた。

江戸時代に果物が出回るようになると水菓子と呼んだ。そして、果物は贈答品になり、立派な果物が高く販売できたので果物屋が発達した。前に一九七〇年頃の食生活が健康的日本食と述べたが、ただ一つ付則していたのは果物であった。

私が一九五八年にフルブライトでフアメリカに留学した時にアメリカに果物屋がなく花屋があるのに驚いた。現在の日本ではいたるところに花屋があるが、当時は日本で見たことはなかった。

日本で花の園芸は江戸時代に発達したが、庭に植えて楽しみ、切り花として売ることはしなかった。少しの切り花、それも仏壇用は売られていたが、八百屋の店先のバケツに差して並んでいた。

また、日本では古くから華道が発達していたが、野の花・山の花を使うのが原則だった。現在ではお墓に立派な花を供えるが、私の子どもの頃はシキミか野の花だった。お墓に赤い花を供えて祖母に叱られたことを覚えている。

 

健康へのトビラ2014春02
健康へのトビラ2014春03

健康へのトビラ2014春04

第1回『健康を求めて』講演会in坂出市民ホール
講演1/食育のススメ
講師/北川博敏氏/香川短期大学名誉教授/香川県食育推進会議会長

■食育基本法とは
食は生きるための基本。その食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践するための力を育てるための法律。

■子どもに生活習慣病が増えている
文科省(学校保健会)が約1万2.000人を対象にした調査で、そのうちの23.2パーセントが脂質異常で、生活習慣病あるいはその予備軍が子どもたちに増えていることが明らかになった。

■子どもの生活習慣病対策
子どもの生活習慣病対策は家族ぐるみの取り組みが肝要。子どもは治りが早いので3カ月程度で改善される。子どもの生活習慣病対策は家族全員が健康的な食生活を送るようになるメリットがある。

■糖尿病と予防
香川県は全国でも糖尿病患者数が多いところで昨年は2位だった。血糖値の上がりにくい食べ方として、ご飯の前に味噌汁、大豆食品、海藻、きのこ、野菜を食べるとよい。またそういう習慣が糖尿病の予防に効果がある。

■生活習慣病の予防と対策
年に1度は血液検査を受け、異常値があると直ちに対策を実行。食べ過ぎない。フライドポテト・ポテトチップスを絶対に食べない。食物繊維を多く含むものを食べる。肥満にならない。寝る前に食べない。油はオリーブ油を使用。野菜を1日350グラム以上、果物を1日200グラム以上食べる。大豆食品を食べる。夕食に納豆を食べるとよい。魚介類、とくに青魚を食べる。

?●きたがわ・ひろとし/1931年兵庫県生まれ。京都大学農学部大学院博士課程卒。アメリカ・イリノイ大学に2年間留学。京都大学農学部助手、講師を経て香川大学農学部助教授、教授に。その後香川短期大学学長を経て現在は名誉学長。かがわ農産物流通消費推進協議会会長・香川県食育推進会議会長



講演2 坂出発祥!驚異の健康体操─自彊術(じきょうじゅつ)
講師 佐野典子氏/公益法人自彊術普及会正会員

■自彊術は日本で最初の文部省認定の健康体操
運動とは無縁の100年も前に運動で体を整え健康にしようと考えた人がいる。それが自彊術という体操で、その考案者が坂出出身の中井房五郎氏。大正から昭和初期には全国で300万人が実践する国民体操だったが、戦後登場したラジオ体操によってその陰が薄れていったが、ストレスの多い現代になって再び脚光を浴びている。

?■独特の呼吸法と31の動作の全身運動
自彊術は独特の呼吸法と号令で行なう31の動作の全身運動で、人間が本来持っている自然治癒力や自己免疫力を高め、健康な心と体を保つ体操。

■糖尿病及びその予備軍に朗報
東京大学医学部講師で「わが町の赤ひげ先生」と呼ばれている近藤芳郎医学博士が実践し、糖尿病を克服したことで知られるようになった自彊術だが、肩こりや便秘で悩んでいる方にもおすすめした。

?●さの・のりこ/1951年生まれ。三豊市高瀬町出身。奈良女子大学卒業後、日本女子大学大学院博士課程前期文学研究科日本文学専攻修了。香川県立丸亀高等学校国語科教諭、日本女子大学通信教育部インストラクターを勤めながら、30年間国語国文学関係の研究に携わる。平成元年自彊術と出合い、平成7年より指導者として活動。現在に至る。
自彊術普及会 http://www.jikyou.com/

 

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