▼【柿茶本舗ブログ】

芭蕉の句に出てくる柿の葉

柿の葉

若葉して御目の雫拭はばや(若葉して御めのしづくぬぐはばや)

「お堂のあたりには若葉の香りが満ち満ちて、まばゆいような初夏の光である。
この中にひとり安座されている鑑真和尚の尊像の盲いた御目のしずくをぬぐって差し上げたいものだ。」と言う意味。

芭蕉四十四歳の折、江戸から郷里伊賀上野を訪れ、翌年、高野山~奈良~須磨・明石と巡ったときの句である。この若葉とは当時「唐招提寺」の周りに植えられていた「柿の葉」であろうということを以前散見したことがある。

「柿」は八世紀中国から伝わって、江戸時代には幕府の奨励もあってかなり庭先に植えられたらしい。甘いものがあまり手に入らない当時に、簡単に実をつける柿は.庶民に喜ばれたらしい。

さて何度も難破の苦難に遭いながら、盲目となってまで日本への布教を果たそうとした「鑑真和尚」の像を前にして、芭蕉はさぞかし感慨深かったに違いない。
初夏の「柿の若葉」というのは盲目の目の癒やしに最もふさわしいと思われる。
「柿の若葉」をじっと眺めていると、ビタミンBが豊富に含まれているということもさることながら、生気がみなぎってくるような気がしてくる。

これは他の木の葉では味わえないものである。
「柿の葉」は本質的に人の生気に力を与えてくれるものらしい。一度「唐招提寺」による機会があれば、その周辺をゆっくり眺めてみたいものだ。

 

関連記事

  1. ▼【柿茶本舗ブログ】

    誰でも気になるにおいの話・汗と臭いの関係

    今回は誰でも気になるにおいの話です。夏はそろそろ終わりですがま…

  2. 1. 柿茶本舗からお知らせ

    健康への道しるべ講演会 2015

    柿茶R本舗の前田です。今日は少し古いお話ですが・・・。2015…

  3. 裸療法

    ▼【柿茶本舗ブログ】

    裸療法・大気浴療法

    大気浴療法(裸療法)これは皮膚機能の鍛練法です。フランスのロー…

  4. ▼【柿茶本舗ブログ】

    お茶でうがいが効果的!かんたん風邪の予防方法?

    ◆お茶でうがいが効果的!簡単風邪の予防方法!緑茶、紅茶でう…

  5. ▼【柿茶本舗ブログ】

    もうこの柿茶飲みはじめて何年になるでしょうかね

    もうこの柿茶飲みはじめて何年になるでしょうかね 注文する事がで…

  6. ▼【柿茶本舗ブログ】

    健康へのトビラ2013秋号(健康情報誌)創刊のお知らせです。

    健康へのトビラ秋号(健康情報誌)創刊のお知らせです。 ●北川先生に…

まずはおためし

facebook

PAGE TOP