柿茶本舗の柿の葉は、柿茶のためだけに育てられた「柿茶専用」の柿の木から収穫されています。今年も、 7月初旬から8月中旬にかけて、香川県・徳島県の畑で収穫作業が行われています。
今回は、収穫した枝から葉を一枚ずつ摘み取る作業の様子を、写真とともにご紹介いたします。
1日およそ300kgの枝から、すべて手作業で摘み取り

畑で剪定された柿の枝は、作業場である倉庫へと運び込まれます。今年からは、炎天下での作業による熱中症を防ぐため、日差しを避けた倉庫内で摘み取り作業を行っています。
1日あたりの収穫量はおよそ300kg。目の前に積まれた大量の枝を見ると、思わず気が遠くなりそうなほどの量です。
この枝に付いたすべての葉を、一枚一枚、すべて手作業で丁寧に摘み取っていきます。根気と集中力が求められる作業ですが、柿茶の美味しさを守るために、スタッフ一同、心を込めて取り組んでいます。
柿の葉を、1枚ずつ丁寧に摘み取り
収穫して間もない柿の葉は、みずみずしく、しっかりと張りがあります。作業では、柿の実や枝が混ざらないように注意を払いながら、葉だけを選んで摘み取っていきます。
この日は、約20名のスタッフが集まり、3時間ほどかけて作業を行いました。 現場は黙々と作業に集中しながらも、和やかな雰囲気です。
毎年のように摘み取り作業に参加している女性スタッフもおり、摘み取りの手際の良さに驚かされます。長年の経験によって、迷いのない動きで黙々と葉を摘み取っていく姿は、まさにプロの技。明るい声が時折飛び交い、温かな現場の雰囲気をつくってくれます。
先ほどまで炎天下で収穫作業を行っていた男性スタッフも、すぐに摘み取り作業に参加。早朝からの作業で体はきっと疲れているはずですが、それを感じさせないほど集中した表情で黙々と葉を摘み取っていきます。
また、今年は新たに初参加のスタッフの姿も。普段は農業に取り組まれているため、初めてとは思えない手際の良さと体力で、次々と枝から葉を摘み取っていきます。
ベテランと新メンバーが協力しながら、和やかで活気のある雰囲気のなか、摘み取り作業が着々と進められています。
新鮮な柿の葉を、その日のうちに蒸して乾燥
摘み取られた柿の葉は、新鮮な美味しさと栄養素を閉じ込めるために、その日のうちに加工工程へと進みます。
異物の除去 → 蒸熱 → 乾燥 → 裁断 → 保管 という工程を経て、ティーバッグや粉茶といった製品として皆さまのお手元に届きます。
手間と労力を惜しまない工程により、柿茶のやさしい味わいと高い栄養価を実現しています。
暑さの厳しい季節に行われるこの作業。自然の恵みに感謝しながら、70年以上変わらぬ製法で、皆さまに安心して楽しんでいただける柿茶づくりを続けてまいります。