健康への道しるべ友の会・増田 桂子氏が発行する新聞。
平成26年1月31日発行
編集者・桂子氏のエッセイをご紹介。
”人生、いつだってこれから”
「何のために、勉強をするんだろう、化学記号や、√ の計算方式や基礎英語を覚えても、本当に社会に役立つのだろうか?」学校ではそんな疑問を持ちながら勉強してきた気がする。ひたすら暗記した内容も、成人してからあまり役立つことはなかった。むしろ学んだことのほとんどを忘れている。
でも60歳過ぎて、やっと「勉強する」楽しさが分かりかけてきた。学ぶということは、新しい自分を発見すること、まだまだ知らない自分がいる、それを掘り起こして、別の自分に出会ったとき「生きる」喜びを感じます。
興味を持ち、さらに極めたいと目標を掲げてゆくと、知識を習得することに加えて「自分もできるんだ」という可能性を見出せる。
次から次へと、学生時代に学んだことが甦ってくるから不思議だ。子供の頃の勉強とは、いつか大人になって「夢の実現」への可能性を高めてくれるのかも知れない。
「今を生きる」80歳、90歳代の方々の記事に出会うとワクワクします。孫より若い教師を「先生」と慕い、部活や勉学に励んでいる「83歳の女子高生球児」の上中別所チエさん、また88歳の時の病気で気力をなくし、90歳で再び目覚め、ミシンで袋物を製作する男性の記事(静岡新聞「読者の声」お孫さんの投稿)、最近話題になった柴田トヨさんは100歳で詩集を出し、映画化もされた。トヨさんのこの言葉に希望とファイトがわいてくる。
「人生、いつだってこれから。朝は必ずやってくる」
素晴らしい!