3. 読み物

【肥満は万病のもと】肥満にならないように意識しましょう。


こんにちは。柿茶本舗の井上です。
肥満人口は増加の一途だということをご存知ですか?

厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査報告書」によれば、比率が高い順に

男性では 40~49歳の39%、50~59歳の 39%
女性では 60~69歳の28%、70歳以上の 26%

が、肥満という結果になっています。

肥満は万病のもと。肥満を知り、肥満にならないように意識しましょう。

■目次

1. 肥満の定義

国が定めた、肥満を判断する基準値「IBM(Body Mass Index)」は、次の数式で計算できます。

体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)=BMI値

このBMI値が25以上の人が肥満者です。ちなみに、BMIが18.5以下の人を「痩せ」としています。冒頭の「肥満」のデータは、このBMI値が25以上の人の割合です。ある調査によると、一番死亡率の低いのは、BMI値が22~25の人だという結果が出ています。

2.メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドローム(メタボ)とは、BMI値が25以上で、腹囲(ウエストサイズ)が男性で85cm以上、女性で90cm以上ある場合、内臓脂肪型肥満となり、さらに脂質異常、高血糖、高血圧の二つ以上を併せもった状態をいいます。

3.体脂肪率とは

体重に占める体脂肪の割合を、体脂肪率(%)といいます。一般に健康的とされる体脂肪率の目安は、男性は1019%、女性は2029%で、それ以上になると、肥満という判断になります。肥満は体質や生活習慣によって体型の違いによる呼ばれ方もあり、脂肪の付く場所がヒップや太腿など下半身の皮下に脂肪が溜まるのが「洋ナシ型」肥満、お腹を中心に上半身に溜まるのが「リンゴ型」肥満と呼んでいます。

4.肥満の原因は

社会経済が進歩して日本は豊かになりました。自動車や家電製品など文明の利器が普及し、食事の欧米化も一般化しています。高脂肪、高蛋白の肉類や乳製品といった高カロリー食が日常にあふれ、食事の多様化も進みました。

一方、便利な生活環境で体を動かさない日々が続けば、消費エネルギーよりも口から入る摂取エネルギーの方が多いために、余分なエネルギーが体に蓄積していきます。これが肥満の根本的な原因です。

また、栄養素の脂質は、タンパク質や糖質よりも単位重量当たりのカロリー数が2倍と高いことも覚えておきましょう。歴史的経緯からもみても、人間の体は飢餓には強い一方、飽食には弱い体質になっています。研究が進むにつれて、倹約遺伝子とか肥満遺伝子と呼ばれる遺伝子の存在が判明し、日本人は太りやすい遺伝子をもっている人が多いといわれています。

さらに、ワシントン大学のジェフリー・ゴートン博士が発表した研究によると、腸内細菌の中には、わかりやすくいえば、デブ菌とヤセ菌が存在し、太った人はデブ菌が多く肥満に偏りやすいといいます。また、便秘症や花粉症の人は、そのデブ菌が多い可能性があるので注意が必要です。

別の原因としては、中年以降の男女が肥満になるのは、40歳を過ぎると、体内のエネルギー生成システムが解糖系からミトコンドリア系主体に変わるために、肥満になることがわかっています。ミトコンドリア系は解糖系の19倍のエネルギーを生成するため、大食は避けるべきです。

 

5.なぜ「肥満は万病のもと」なの?

1)肥満になると脂質異常、高血糖、高血圧だけでなく、心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性疾患や糖尿病、腎臓病、ガン、胆石症、脂肪肝、痛風、睡眠時無呼吸症候群などを引き起こす可能性が高くなります。

2)カロリーオーバーで余分に蓄積された脂肪は、活性酸素によって過酸化脂質に変質し、全身の細胞、血管に浸透していくことから、どんな病気を発症しても不思議ではないのです。

3)内臓脂肪が増えると、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンというホルモンが減少します。このホルモンの働きは、動脈硬化、糖尿病、高血圧、高脂血症、メタボリックシンドロームの予防と改善です。ガンに対しても予防と退治の働きがあるホルモンです。

4)肥満の人は過食しているので、体内に多く摂りこんだ食物を処理するために、消化器官が疲弊します。そして、大量の便が常に腸内に停滞するので、活性酸素を発生させて、遺伝子を傷つけることにつながります。

5)人間は歩行時の膝には体重の2~3倍の荷重がかかります。これでは肥満の人は膝が痛くなるのも当然ですね。膝だけでなく、足首の踝(かかと)一点で体重を受け止め、足裏のアーチ状の三点で分散して支えていることになります。踝の周りは23個の骨で構成されているのですが、この構造体が重い荷重のために歪んでしまうのです。その歪みは親指の付け根から始まり、踝から膝関節へ、さらに股関節へ、腰椎から頸椎まで、左右の足の交互にジグザグに上体の方へ影響を及ぼします。太っている人は自覚症状のあるなしに関係なく、足の関節に歪みがあると思われます。

6.肥満にならないために

答えは単純、大食しないことに尽きるのです。ところが現実では、多くの人が食べることを人生の楽しみにしていることから、そう簡単には改善できないのが悩ましいですね。その発想転換のヒントを挙げてみました。

1)人は生きた食べ物の命を戴いて、命を繋いでいるのですから、食べ物に感謝し、
無駄喰いはせず、食べ物に感謝をしましょう。食への異常な執着心は捨てましょう。明日もまた食べられますよ。

2)大食すれば、体はその処理をするためにあらゆる臓器や器官に大きな負担を強いて
いるわけです。この行為はイジメそのもの。体の悲鳴に耳を傾けるやさしい気持ちをもつことが大切です。

3)すでに大食によって肥満や病に苦しんでいる人は、健康な自分をイメージして強い決意をもつことが大事です。

4)毎日15分、体を動かす健康体操をすれば、自分の健康状態が把握でき、肥満にならない、あるいは肥満改善する意欲も湧いてくるはずです。

5)西式健康法では金魚運動毛管運動合掌合蹠運動がありますので、コツコツ実行するとよいでしょう。

 

7.さいごに

1)ひと時の「口福」に酔いしれて、無節操な牛飲馬食(ぎゅういんばしょく=人なみ以上に飲み食いすること)を繰り返せば、寿命が縮まることは、ラットや赤毛ザルなどの実験でも証明されていることを覚えておきましょう。

2)少食にすれば、サーチュインという長寿遺伝子が働くことによって老化も防げますよ。

3)肥満による免疫力低下のもうひとつの理由は、松田麻美子女史の著書『常識破りの超健康革命』によれば「実際平均的な食事の消化に要するエネルギーは、フルマラソンで消費するエネルギー量(約1600キロカロリー)に相当する」とあります。大食は体のエネルギーの無駄遣いであることがわかりますね。

4)コロナ過において、肥満は基礎疾患として認定されているくらい、免疫力が低いことがわかりました。

5)百寿者(ひゃくじゅしゃ)と呼ばれる100歳以上の人に肥満者は、まずいません。「肥満大敵、死の用心」です。

参考:肥満が招く病気の数々(2021年9月1日 豊岡倫郎 氏))


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